5.結論

まとめ

ロシアによるウクライナ侵略、そしてイスラエル・ハマス戦争によって、虐殺・人権侵害が繰り返されている。ユダヤ人ホロコーストの原点から学ぶため、アンネ・フランク、ヴィクトール・フランク、樋口季一郎、杉原千畝、およびその周辺につながる人々について報告した。樋口季一郎、杉原千畝、建川美次、根井三郎、小辻節三、松岡洋右は自律的判断により人道的行為を行なった。これらの結果、ユダヤ人ホロコーストを忘れないこと、和解の道を探ることが重要であること、対立を超える普遍的視点が大切であることを示した。今後、良心の声に従い、平和のために協力し合うことが必要である。

今後の執筆予定

今後予定されている二つの論考は、以下のような目的で行われる。1. まず、ドイツにおけるナチスの台頭およびヒトラー・ナチスによるホロコーストの過程を記録し、ユダヤ人強制収容所で命を落としたアンネ・フランクの日記に残された言葉、家族全員が犠牲となったヴィクトール・フランクルの悲劇の意味をまとめる。2. その後に、ヨーロッパ社会に根強く残っていたユダヤ人差別の歴史、および旧満州国でユダヤ難民のために力を尽した樋口季一郎とその協力者達の貢献、そして世界的に知られている杉原千畝の人道的行為に対する評価を、ヨーロッパとの比較の下で、改めて行う。

参考文献