Archive for 2011年9月

秋風

木曜日, 9月 29th, 2011

清々しい空につづくうろこ雲を眺めながら、秋の到来を告げるしるしを見つけた小さな喜びが胸に湧いてきます。

秋風に吹かれて、だいだい色やえんじ色、こがね色をした枯葉たちも地面に舞い始めています。

色を表す日本語も驚くほどたくさんありますが、風にも、2000以上もの名前があるそうですね。

 

青北風(あおきた、あおぎた) - 西九州を主体とする西日本の言葉で、初秋から仲秋に吹く涼しい北風

青(あお)げたならい - 「ならい」は関東地方に吹く北東風 秋晴れに強く吹く北東風のことで、伊豆大島や静岡県の言葉

芋嵐(いもあらし) - 里芋の葉を揺らしながら吹く強風

おしあな - 「おっしゃな」ともいう 「おしあなじ」の略で、「あなじ」の反対方向の風をいう 「あなじ」は冬の北よりの強い季節風 西九州でつかわれ、台風のときに南東から吹く暴強風

送南風(おくりまぜ) - 「送」とは、盆の精霊(しょうりょう)を見送ること 盆東風(ぼんごち)の後に吹いてくる南風の意

雁渡(かりわたし) - 雁を乗せて九、十月ころ北方から吹いてくる冷たい季節風のこと 雨まじりで海上も荒れることがある

秋声(しゅうせい) - 木の葉が舞い散る音を添わせながら吹く秋の風 また音そのものをいう場合もある

野分(のわき、のわけ) - 野の草を分けながら吹き過ぎる強風からきた言葉 二百十日、二百二十日ころを中心に吹き荒れる暴風のこと

初嵐(はつあらし)- 「初秋風」と「野分」の間に吹き荒れる強風のこと 野分の前触れのように吹く荒い風を指すこともある

わいた(わいだ) - 西日本の古い言葉で、台風の吹き返し的な性格をもつが、北寄りの暴強風をいうことが多い

若狭(わかさ) - 若狭以東、青森県に至る日本海沿岸地方で、秋荒れ風をいう そのころになると、若狭から漁船などがやって来たらしい

 

小学館発行の書籍「風の名前」から、秋の風をいくつか並べてみましたが、他にも風の名前とは思えないようなおもしろい名前がたくさん載っています。

その土地や作物、色にゆかりのあるものであったり、言葉の響きがじつに美しいものであったり、、、。

今日の風はどれだろうか、、、とさっそく外吹く風の香をかいでこようと思います。

 

中秋の名月

火曜日, 9月 13th, 2011

皆さま、昨夜の名月をご覧になられましたか。

空は澄みわたり、まあるくて高い満月が夜空をくまなく照らしておりました。

中秋の名月と言われるにふさわしい十五夜のお月さま、とても神秘的な夜でした。

月には霊力が宿るといわれますが、月を眺めていると不思議と飽きることなく、ますますその美しさに引き込まれてしまうのは私ばかりではないことと思います。

銀閣寺は月見の館だったそうですが、当時は今ほどの灯りなどなく、暗闇で眺める月はどれほど風情なものであったことでしょう。

いにしえより変わらずに降り注ぐ月の光、静かに目を閉じて心に情景を思い浮かべてみました。

 

 

 

朝顔

火曜日, 9月 6th, 2011

この度の台風により、甚大な被害を受けられた近畿・中国・四国地方の方々へ心よりお見舞い申し上げます。

東京も激しい雨や強風にさらされましたが、やっと蕾をつけた朝顔が今朝開花いたしました。

6月に13コの種を蒔いて、その中の1株だけとうとう発芽したものだそうです。

とてもめずらしいオレンジ色の朝顔。小さいながらも咲き誇っていて、なんとも可憐な姿。

朝顔は、中国から渡来し奈良・平安時代には薬用として扱われてきましたが、江戸時代からは品種改良が進み、人々の愛好熱が高まり、それ以来日本の人々は朝顔を愛でてきました。

俳句にも多く詠われていることから、朝顔は私たちの生活を彩るにかかせない花の一つであるのを実感します。

朝顔に 釣瓶とられて もらひ水 (加賀千代女)

朝がほや 一輪深き 淵のいろ (与謝蕪村)

暁の 紺朝顔や 星一つ (高浜虚子)